人と地球の未来のために、私たち日藤海運は海運事業を通じて環境保全に取り組んでいきます。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)によると、この100年間で地球の平均気温は約0.7°、海面は約17センチも上昇したとされます。この地球温暖化の原因として考えられているのが、化石燃料の燃焼により大気中に排出されるCO2(二酸化炭素)などの温室効果ガスです。
温暖化を止めるには、世界の温室効果ガス排出量を半分以下にする必要があります。
2020年以降の温室効果ガス削減に向けた我が国の約束草案は、エネルギーミックスと整合的なものとなるよう、技術的制約、コスト面の課題などを十分に考慮した裏付けのある対策・施策や技術の積み上げによる実現可能な削減目標として、国内のCO2排出削減・吸収量の確保により、2030年度に2013年度比▲26.0%(2005年度比▲25.4%)の水準(約10億4,200万t)を設定しています。
温室効果ガスの排出を部門別に見ると、産業、民生、運輸等に分けられます。
2017年度、日本における運輸部門のCO2排出量は2億1,300万tで国全体の17.9%を占めますが、うち86.2%が自動車排気ガスによるものです。これを受け、国土交通省主導で行われているCO2削減策の一つがモーダルシフト(modal shift)と呼ばれる取り組みです。2030年の運輸部門のCO2目標値は1億6300万tです。
貨物や人などの輸送手段を、CO2排出量の多い自動車や航空機から、排出量の少ない鉄道や船舶に転換することをモーダルシフトといいます。
船舶による海上輸送は、CO2排出量が圧倒的に少ないだけでなく、大型・大量の貨物の一括輸送による効率化や、交通渋滞や・交通事故防止にも効果的な、人と環境にやさしい輸送機関です。
国土全体を海で囲まれている日本は、古くから内航船舶網が発達してきました。
暮らしと産業を支える幹線輸送のモーダルシフトは、真っ先に取り組むことができる環境対策の一つです。
フジトランス グループ・日藤海運は、国内初の自動車専用船を就航するなど、自動車産業の黎明期から国内海上輸送のイノベーターとして今日まで至りました。これからも“創造と革新”の精神のもと、真の持続可能性への挑戦として、環境負荷が少なく効率的な“グリーン ロジスティクス”の推進に取り組んでいきます。
エコシップマークは、エコシップ・モーダルシフト事業実行委員会からの推薦を基に、一定の推薦基準に相当している企業(事業所・工場単位)に対し、国土交通省を含めた「選定委員会」が選定、マークの使用を許可しています。
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